若衆(宿)は学校か? [たとえ話]
たとえば、昔の日本のある村落で……十四、五歳になった
男子が「若衆(宿)」の組織に入る。
入って何をするかと言えば、同じ村の年上の若者たちから
(もう子供ではなくなる)
という意味での儀式を授けられたり試練を与えられたりしま
す。
もしもこれを
(学校に似たもの)
と見た場合には、わたしたちが科目として知っているような
勉強のない学校だ、ということになります。
逆にこれを
(学校とは全然違うじゃないか!)
と見たときには、学問のような体系づけられた知識の習得が
ない……というところを問題にしていることになります。
生き物としての人間には、当然のように成長というものがあり
ますが、そういう自然の過程としての成長に対して、人間の側
からある方向づけをする……それが広い意味での教育であっ
て、その場所を学校と言う。
このことを前提に考えるなら、近代以降の、わたしたちがすぐに
思い浮かべる学校も、近代以前の若衆(宿)も、どちらも共に学
校であるには違いないでしょう。
【益田ミリさんファンクラブ】
男子が「若衆(宿)」の組織に入る。
入って何をするかと言えば、同じ村の年上の若者たちから
(もう子供ではなくなる)
という意味での儀式を授けられたり試練を与えられたりしま
す。
もしもこれを
(学校に似たもの)
と見た場合には、わたしたちが科目として知っているような
勉強のない学校だ、ということになります。
逆にこれを
(学校とは全然違うじゃないか!)
と見たときには、学問のような体系づけられた知識の習得が
ない……というところを問題にしていることになります。
生き物としての人間には、当然のように成長というものがあり
ますが、そういう自然の過程としての成長に対して、人間の側
からある方向づけをする……それが広い意味での教育であっ
て、その場所を学校と言う。
このことを前提に考えるなら、近代以降の、わたしたちがすぐに
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校であるには違いないでしょう。
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