昔の学校。 [たとえ話]
近代以前の日本の学校……と言えば、わたしなど
「寺子屋」
という言葉をすぐに思い浮かべますが、それは城下町のよ
うな都会での話でしょう。
たしかに都会では、近代以前でも
「藩校」
のような武士階級に学問を授ける場所があって、その一方
に、読み書き・そろばん……と言われるような初歩の職業
教育の場所として
「寺子屋」
があった、という風にわたしは理解しています。
といっても……これは、きちんと調べて書いてるワケじゃない
ので、おかしなことを言っていたら、どうぞ突っ込んでやって下
さい。
で、近代以前には日本の人口の7~8割が農民だったとすると
その農村で、子供たちが育っていくときにどういう形で学んだか
と言えば、十五歳前後に達した若者が
(若衆)
とか
(若者組)
といった組織に加わることが多い。
今風に言えば
「若者の自治組織」
のようなものが、決まりや運営はそれぞれに違っても各村落
にあることが多く、これに加わることが大人への階段を上るこ
とだった。
むろんこれは、今の学校のように
(誰もが行くところ)
とは限らず、また現在わたしたちが考えるような学問なども
しません。