ひょっとしたら、違うのか? [たとえ話]
学校へ行っていい成績を取るとか、勉強以外でも、なにか
良い意味で目立つことが出来ればそれはイイに決まってい
る……と思い込んでいる誰かが、自分のすぐそばに、まった
くそういう考えでは生きていな誰かの存在を認めてハッとす
ることがあります。
みんな学校に来てるんだから
(どうせ目立ちたいに決まってる)
良い成績が取れるんなら
(誰だって一番になりたいに決まってる)
と思い込んでいたのが
(いや、ひょっとしたら……違うのか?)
と思わせる、そういう人物を身近に発見してしまうのです。
それまでは、目立たないヤツは
(目立てないから諦めてるだけだ)
とか、成績が悪くてもニコニコしてるようなヤツは
(どうせ無理と知ってるから、ごまかしてヘラヘラ生きてるん
だろう)
と思っていたのが、そうではないのかも知れない……という
気になってくる。
これは例えば、実際にそういう友人が自分に出来たときに
浮かぶことの多い考えです。
そいつは勉強も出来ないし特技もなさそうなので、何となく
ナメた気分で近づいて行った。
が、いったん友達になってみると、逆に
(どこかで自分の価値観が覆されるような)
そんな驚きを、ときどき感じてしまう……というようなケース
です。
【 ことばのセンスに脱帽です。】